CSS Nite LP56「ウェブサイト制作、手を動かす前に考えておくこと [Part II]」に参加。
前回のCSS Nite LP52「ウェブサイト制作、手を動かす前に考えておくこと」も面白かったのですが、前回は、どのように仕事をしているかという話で、今回はどうやって仕事を取るか、どう差別化していくかという経営戦略寄りの話が多かった、という印象です。
各セッションの気づき
“業種特化”をしているがゆえの手を動かす前に考えておくこと
不動産業界特化でweb制作を行っている名村晋治さんのセッション。
業界に関するナレッジの蓄積が重要。特に情報を属人化させないように、社内での共有するようにしているようです。
中小企業だと、属人化させないというのが肝ですね。
地方紙サイトにおけるコアバリューの探索
– うどんコンテンツのリニューアル –
英誠一朗さんのセッション。リニューアルされたというサイトをPCで見るとトップページがとてもレトロな感じなので、びっくり。
なぜ、トップページの見た目を変更しないのかというと、
- トップページからの流入少ない
- 全体のリニューアルだと結果の原因を特定出来ない
- 店舗情報ページのリニューアルのほうが大事
という理由があったようです。
リニューアルというと、サイト全体をリニューアルしがちですが、サイトの問題点を事前にきちんと考えて、小さくリニューアルして結果を見る、という流れは今後取りれたいと思います。
「デザインしないデザイナー」の肩書きを使いはじめた理由
大分と東京の2拠点で活躍されている後藤賢司さん。
地方の経営者の予算感なども交え、低価格でどう制作するかというお話。
オーダーメイドのものでなくても、レディーメイドのものを活用して、どういう2~3年後の未来を、クライアントに見せられるか。
この考え方は非常に参考になります。
web制作会社として売上を上げるには、大規模にオーダーメイドで作成したほうが良いのですが、クライアントの役に立つのは、どう活用して成果を出すかということ。
今後の仕事の仕方に活かしたいです。
地方でホームページ制作が400万円で売れる理由
四国でweb制作会社を経営されている横澤幸満さん。
どこかでお話を聞いたことあるなと思ったら、昨年のウェブ解析士会議で登壇されていたようです。
今回は、セッションのタイトルに惹かれ、興味津津でした。
分かりやすさを徹底的に追求し、営業セミナーも社内教育もマニュアル化。
営業ステップも制作体制も属人化させない仕組みを作っているようです。
分かりにくいと注文されないので、ワンプライスに出来る工程はワンプライスにする、という点は、即、活用させていただきます。
信州の68才 オヤジ、ウェブで大手企業に勝つ!
ウェブエイトの草間淳哉さんのセッション。
お父さんの隠居後の仕事として作ったオーディオ買取サイトを事例に、分析過程と戦略立案について解説されていました。
競合サイト調査には、クラウド秘書を活用したり、色んな分析フレームワークを使っているようです。
戦略立案の具体的な方法も紹介されていましたが、最後に気になるフレーズが。
うまいきれいだけではない、属人的な対応が求められるところもある。
AIの時代になり、属人化しないものや工程が増える中で、どう属人的な部分を残していくか、今後の課題です。
10人のweb制作会社が代理店に頼らず自社サイトだけで年間400件超の依頼を獲得するまでに実践したこと
枌谷さんによる自社サイトの活用事例を元にしたセッション。
クライアントの戦略を練るものの、自社の戦略立案が不十分というケースも多く、少々耳が痛い部分もありました。
新規顧客を増やすために、どういう戦略、分析、ポジショニングが必要か、かなり詳細に説明していたので、スライドが公開されたら、見直したい。
90日後には一般公開されるのですが、気になる方はビデオ参加するのもオススメです。
グラフィックレコーディング
cssniteはツイッターで実況している人が多いのも特徴なのですが、今回、ツイッターを見ていて目についたのが、グラフィックレコーディングしている方の多さ。
見た目も分かりやすいので、ちょっと試してみたい手法です。
文章や言葉だけでは伝わらない部分も多いので、人への指示出し・確認などに使えれば良いなと、別の部分での気づきもありました。
CSS Nite LP56のツイートのまとめはこちらでまとめられています。
まとめ
クライアント様の戦略立案を手伝う立場にあるのに、自社の戦略は不十分じゃないか、と、グサグサくるセミナーでした。
ですが、どうやれば策定できるか、具体的な手法も学べたので、しばらく、メモやスライドを見直しながら、自身のケースに落とし込んで考えていきたいと思います。
コメント