サーチコンソールの新機能-WordCampTokyo2018

2018年9月15日のWordCampTokyo2018で、Googleの金谷さんのセッション「Google 検索最新情報 2018!新しい Search Console の活用法」に参加。

旧サーチコンソールの画面に慣れているので、暫く旧画面のまま使っていたのですが、新画面には使わなければもったいない新機能があるので、振り返りながらシェアします。

目次

Google検索関連の話題

サーチコンソールの話の前に、検索関連の話題として、Amp for WordPressとHTTPS移行について触れられていました。

AMP for WordPress

AMP for WordPressは、AMP(アクセラレートモバイルページ)化するWordPressプラグインで、WordPressコントリビューターやGoogleが開発しているものです。

簡単に言うと、モバイルでも速く表示出来るようにするプラグイン。

公式で出しているプラグインですが、Beta版なので、必ずバックアップを取ってから使ってください、とのことでした。

HTTPS移行

Googleの作っているブラウザChromeのバージョンアップで、非SSLページに警告が出るのは話題になっています。

会場では7-8割の方がSSL対応済みで、2018年の10月に公開されるChrome70からは、赤色で「保護されていない通信」という警告が表示されるようになるので、SSL対応は早めにしたほうが良さそうです。

各国のwebサイトのSSL対応に関しての調査では、調査対象国の中で日本が最下位とのことで、対応の遅れが指摘されていました。

SSL関連記事

SSL関連の記事は他にもあるので参考までに御覧ください。

Google Search Consoleとは

Google Search Console(サーチコンソール)は、Googleの検索エンジンがどのようにサイトをクロールし、インデックス、索引付けしているのかを分析出来るツールです。

Googleアナリティクスは、webサイト内でどういう行動をしたか、どこからサイトに来たのかなど、サイト側の状態を見るものに対して、サーチコンソールは、Googleの検索結果の中でどのように見られているのかを解析するツールです。

旧管理画面から新管理画面へは、順次、機能が移行されるようですが、まだ、移行の終わってない機能もあるようなので、暫くは、新旧両方の画面を使い分ける必要がありますです。

サーチコンソール新機能

新しい管理画面に追加された新機能の中で、注目すべきものが3つ紹介されていました。

検索パフォーマンスレポート

16ヶ月まで遡れるように延長

検索パフォーマンスのレポートが、以前は90日までしか見れなかったものが、16ヶ月まで見られるようになりました。

これによって、前年同四半期との比較が可能になり、前月との比較などでは分からない、季節的な要素が影響するECサイトなどでは、去年の同じ時期とどう変化しているのかなど、把握出来るようになりました。

PC/モバイルを分けて分析

新しいサーチコンソールの検索パフォーマンスレポート画面で、「+新規」というフィルターボタンを押すと、「端末」が選択出来るようになり、「比較」タブで、モバイルとPCの比較が出来るようになりました。

これによって、デバイスごとのCTRの比較、掲載順位などを比較可能に。

獲得したいユーザーのデバイスに合わせたSEOを行いたいときに、参考に出来そうです。

インデックスカバレッジ

新しいサーチコンソールのインデックス欄の対象範囲をクリックすると、どのようにインデックスされているのか、わかりやすく把握出来るようになりました。

エラーが出ている場合は、日付から、エラーになった原因を推測出来ます。

除外に表示されているものは、意図して検索エンジンのクロールから除外したものであれば問題ないのですが、意図せず除外されているものは修正が必要です。

有効(警告あり)に表示されるものは、メタタグとrobot.txtに違いがあったり、クロール設定の矛盾があるときに表示されるようなので、表示されている場合には確認が必要です。

URL検査ツール

URL検査ツールでは、指定したURLがどのように検索されているのか把握することが出来ます。

どこ経由でクロールされたのか(サイトマップから、リンクからなど)、どのようにURL正規化が行われているのかなど、ページごとのインデックス状況を確認出来ます。

公開URLをテスト、というボタンをクリックすると、インデックスに登録されている情報ではなく、現在のページでのテストが行なえます。

また、インデックスへの登録もURL検査ツールから行えます。

フィードバックを

金谷さん曰く、サーチコンソールの新機能はまだベータ版なので、ぜひ、フィードバックが欲しいとのことでした。

ただ、英語でないと、フィードバックを受け取ってくれないらしいので、英語でフィードバック送信し「ask Takaaki」と追記しておくと、金谷さんに届くようです。

その他、ブログ、ヘルプフォーラムも活用できるようです。

まとめ

サーチコンソールに追加された新機能ですが、新しく分析出来る項目が増えています。

新しい管理画面は慣れるまで使いづらいですが、メニューの中に、新画面、旧画面への移動リンクもあるので、まずは新しい機能を使ってみて、解析・改善につなげてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

ホームページの専門家。有限会社TY Planning取締役ウェブコンサルタント/ウェブデベロッパー/専門学校講師/上級ウェブ解析士。

2001年からウェブ業界に携わり、2002年に独立。2006年法人化。
ウェブデザインやコーディング、CMSなどの制作業務から、ウェブ解析、ウェブサイト構築・運用のコンサルテーション、広告運用代行など、ウェブに関する多様な要望に幅広く対応。
また、制作や集客だけではなく、運用・保守など全ての業務を俯瞰した視点での改善提案やアドバイザリーを行っています。
CSS NiteやWordCamp、BAU-YAなどのセミナーやイベントにも、多数登壇。企業研修やマンツーマンレッスン、ブログやSNS、YouTubeでの情報発信など、「ウェブを育てる」知識の教育活動にも意欲的に参加しています。

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