GoogleサーチコンソールでPCとモバイルを比較して分かること

Googleサーチコンソール(旧ウェブマスターツール)の新しい管理画面が2018年から公開されました。

新機能の中で、検索エンジンにどのように表示されているかの分かる検索パフォーマンスの中で、PCとモバイルを別に表示したり、比較表示することが出来るようになりました。

PCとモバイルでの表示を比較することで、どんなことを推測出来るのか、解説します。

目次

PCモバイル比較の使い方

新管理画面を見る

旧管理画面でサイトの一覧表示ページの右上に表示される水色の「新しいSearch Consoleを使用する」ボタンをクリックするか、旧管理画面のレポート画面の右上の水色の「新しいSearch Consoleを使用する」ボタン、もしくは黄色で表示されている「新しいレポートに移動」というボタンから利用出来ます。

ここで新しい管理画面を使っても、「以前のバージョンに戻す」というボタンがあるので、いつでも古い管理画面に戻ってこれますので安心してください。

検索パフォーマンスレポートを開く

左側のメニューの「検索パフォーマンス」をクリックするか、トップに表示される検索パフォーマンス欄の「レポートを開く」をクリックします。

上部に表示される「+新規」をクリックし端末をクリック

「比較」をクリックし、PC対モバイルになっているので、「適用」をクリック。

最初の状態では、合計クリック数、合計表示回数、平均CTR、平均掲載順位
のPCスマホ比較が出来ます。

各項目をクリックすると、グラフに表示する項目、一覧表に表示する項目が選択出来ます。

PCスマホ比較で見えてくるもの

合計クリック数の比較

合計クリック数では、そのサイトにPCとモバイル、どちらからの検索流入が多いのか比較出来ます。

BtoCのサイトでモバイルユーザーを集めたいのにモバイルが少ない場合、PCユーザー向けのキーワードでは上位表示出来ているけど、モバイルユーザー向けのキーワードでは上位表示が出来ていないのでは?などと推測することが出来ます。

CTRの比較

CTR(クリックスルーレート)は、検索結果に表示された回数のうち、クリックされた回数の割合を%で表示しているものです。

PCのCTRが高くモバイルのCTRが低いキーワードは、PCユーザーには注目される記事タイトル、ページタイトル、説明文になっているが、モバイルユーザーには引っかからないタイトル、説明文の可能性が高い、などと推測出来ます。

デバイスごとクリック数でソート

表の項目をクリックすると、その項目の多い順にソート(並び替え)が出来ます。

私のブログの場合、PCのクリック数でソートすると、PCでのソフトの使い方のようなキーワードが多いのに対し、モバイルでは趣味的なキーワードが上がってきています。

このような傾向が、そのサイトやブログを運営する目的に合っているのかどうか、見直すヒントが得られます。

掲載順位の違い

PCとモバイルで順位が違うということはモバイルファーストインデックスが適用されてるのか?など推測可能。

なお、項目を多く選択しすぎると横幅が狭いため、表示しきれません。

一応、横スクロールバーは出るものの、見やすいとは言い難いので、PCモバイル比較する際には3つの項目までに収めるか、CSVで書き出し、他のソフトで表にする、Googleデータスタジオで読み込むなど、工夫が必要です。

まとめ

Googleサーチコンソールの新機能で、今まで全体でしか把握出来なかったものが、モバイル向け、PC向けで分けて閲覧することが出来るようになりました。

サーチコンソールはあくまでも、Googleの検索結果上でどのように見られているか、というデータなので、サイト内での行動や、検索キーワードの需要を計測するものではありません。

検索エンジンにどのように見られてるのかというデータですが、強化すべきコンテンツ、足りない部分など、サイト改善のヒントが豊富に得られますので、新機能も合わせて試してみましょう。

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この記事を書いた人

ホームページの専門家。有限会社TY Planning取締役ウェブコンサルタント/ウェブデベロッパー/専門学校講師/上級ウェブ解析士。

2001年からウェブ業界に携わり、2002年に独立。2006年法人化。
ウェブデザインやコーディング、CMSなどの制作業務から、ウェブ解析、ウェブサイト構築・運用のコンサルテーション、広告運用代行など、ウェブに関する多様な要望に幅広く対応。
また、制作や集客だけではなく、運用・保守など全ての業務を俯瞰した視点での改善提案やアドバイザリーを行っています。
CSS NiteやWordCamp、BAU-YAなどのセミナーやイベントにも、多数登壇。企業研修やマンツーマンレッスン、ブログやSNS、YouTubeでの情報発信など、「ウェブを育てる」知識の教育活動にも意欲的に参加しています。

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