NHKのBS1で放映された奇跡のレッスン「波は“答え”を知っている サーフィン」。
サーフィン情報サイトがSNSでシェアしてたので見てみました。
まず、驚いたのが、「日本の子どもたちがサーフィンを習う」というような説明だったのに、普通の子どもじゃないこと。
ジュニアの大会で優勝したり、子どもの中でもトップクラスの子どもたちにコーチングするということでした。
初心者の子どもたちにサーフィンを教えるのかなと思っていたのですが、ちょっと予想外でしたが、初心者サーファーなりにも、色んな気付きがありました。
※以下ネタバレあり。
クレイトン・ニーナバー
今回の主役のサーフィンコーチ、クレイトン・ニーナバー(Clayton Nienaber)。南アフリカ出身で、数々のトッププロを指導してきたようです。
WQSに参戦するなど30年以上の豊富な経験から得た知識を有し、ジョーディー・スミス、トラビス・ローギー、リッキー・バスネットなどのWCTサーファーのコーチングを15年してきた人です。
コーチングだけでなく、自信も競技に参戦したり、サーフボードのシェイパーとしても18年のキャリアを持っています。
上級者向けのアドバイスばっかりかなぁと思ったら、意外と初心者にも参考になる気付きがありました。
波のパワーゾーン
生徒たちに、波のボトムからトップ、どこが一番パワーがある?という問いかけに、ほとんどの生徒は波のトップと回答。
しかし、正解は、ボトムが10、その上が9、8、7、というような形で、トップは6割くらいとのこと。
波の力が最大ではない場所でテイクオフするのは、かえって難しいことになるのに、どうしてトップでテイクオフするのか、生徒たちに問いかけていました。
自分なりにの解釈だと、波の力はボトムのほうがあるけど、波の斜面から得られる重力も利用してテイクオフするには、ボトムより少し上に上がったあたりがベストということなのか。
波の力と斜面の重力と、そのバランスが良い場所を探っていく必要があるのかt思います。
ボトムターンでは体を捻らず体の傾きで曲がる
小さい頃からサーフィンをしている生徒たちは、体をひねってボードを回してボトムターンする癖がついている人が多く、これは間違いらしいのです。
ボトムターンでは、体を捻らず、体の傾きを使って、レールを深く食わせていくのが正解(らしい)。
そのターンを習得するための練習方法が
- 海上でセンターフィンを外してボトムターン
- 陸上でスケートボードで体の傾きだけでターン
という方法でした。
センターフィンがあると、ボードが安定するのですが、センターフィンをなくすと安定しなくなり、きちんと体を傾けて、レールを入れていかないとボトムターンが出来ないようです。
スケートボードでも、上体のひねりを利用してターンするのではなく、自転車でカーブするときのように体を傾けてターンするという練習が紹介されていました。
自転車でもハンドルを捻って曲がることは出来ますが、深くターンをするときは体を傾けるので、スケボーでもサーフィンでも同じ、ということのようです。
上体の捻りではなく、体の傾きでボトムターンが出来るようになると、ゆっくりした動きですが、しっかりと深くレールが入って、ターンの角度も深くなっているように見えました。
トップターンは体の捻りで
一方、波の上部でのトップターンは、体を捻って、行きたい方向に目線を向けるのが重要らしく、後ろを振り返ってボールをパスする、というような練習をしていました。
確かに、トップでは、レールを入れる必要はなく、早く板の向きを変える必要があるので、上体の捻りでターンするのが良いようです。
ターンはターンだと思ってましたが、ボトムターンとトップターンでかなり違いがあるのだと腑に落ちました。
陸トレは真剣に、海では楽しく
コーチングの途中で生徒たちに言っていた一言で印象に残っているのが、陸トレは真剣に、海では楽しく、という言葉。
スポーツとは言え、サーフィンは楽しむものだし、楽しくなくなったら伸びなくなります。
最近、陸トレせずに、とりあえず海だけ行ってる自分に猛省。
海に行けない時は、スケボーやろうかなとも思います。
生徒同士で教え合う
陸トレ中に、どうしても体を捻ってしまう生徒が一人だけいた時に、全体責任として全員が腕立て。
罰のような重いものではなく、10回程度でしたが、早く終るために、生徒同士で教え合うようになり、何とか全員、体の傾きでターンすることを体得したようです。
スポーツだけでなく、仕事でも言えることですが、教えることで理解が深まるということもあるので、色んな方向で教えるということを意識していきたいです。
まとめ
たまたまSNSで見かけて録画した番組でしたが、色んなヒントが得られたような気がします。
今週は風が強くて行けなさそうですが、次に海に行くのが楽しみです。
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