バージョンの古いWordPressのサーバー移転作業。
通常のサーバー移転作業では、同じバージョンに揃っている状態での引っ越しが多いのですが、新サーバーでは最新版で使いたいけど、旧サーバーの仕様によって古いものという、バージョン違いでの移転になりました。
レアなケースなので役立つ人は少ないかと思いますが、参考までに記録しておきます。
移転環境
サーバー環境
旧サーバー:php5.3固定
新サーバー:php5~7.2まで管理画面で切替可能。デフォルトでは7.2。
WordPressバージョン
旧サーバーではphp5で動かすために、WordPressは4.1.23を利用。
バージョンアップしようとするとPHPのバージョン違いによるエラーが出てしまい、サーバー会社に問合せたらプラン変更を薦められましたが、他の条件も考慮して別会社に引っ越しすることになりました。
想定した移転手順
移転作業前に考えていた手順が以下の通り。
- 旧サーバー上のデータを新サーバーへFTPで一括引っ越し
- WordPress管理画面上でエクスポート
- データベースのエクスポート
- 新サーバーへデータベースのバックアップファイルをインポート
- 新サーバー上のWordPressの設定変更wp-config.php
- 新サーバー上でWordPressを最新のものにバージョンアップ
- 移転完了
同じバージョンのWordPress、PHPであれば、大体この手順。
何か不具合出るかもな、と思いつつも、とりあえず実行。
不具合発生
新サーバーにデータを入れ終わって、いざ管理画面にアクセスしようとするとエラーが出てしまう。
公開されるべきURLのほうでもエラーが。
やっぱりな、と思いながらも原因を探るものの、エラーメッセージをコピペして検索しただけでは解決に至らず。
/wp-includes/user.phpに不具合が出ているようですが、wp-config.phpの設定を見直しても間違いがなく、もしやPHPのバージョン?と思って、新サーバーのPHPを古いものに下げてみると、エラー解消。
FTPで一括で上げていたWordPressがPHP5向けのものだったので、PHP7のサーバーでは不具合が出ていたようです。
WordPressのバージョンアップ
アクセス出来るようになった管理画面上で、WordPressを更新。
旧サーバーではエラーが出てバージョン上げれなかったのに、PHP5のまま上げれて一安心。
その後、PHPを最新版に変更し、不具合も出ずに、移転作業を完了出来ました。
まとめ
バージョン違いのWordPressを移転する場合には、PHPのバージョンによるエラーを判別しやすいので、移転先のサーバーのPHPのバージョンを簡単に変更出来ると便利。
ですが、基本的には、移転元で最新版にアップデートし、プログラムのバージョンを揃えてから移転するべきですね。
サーバーの仕様上、バージョンアップ出来ない、
web担当者がおらず更新出来ない、
不具合が出るのが怖い、
という方はご相談ください。
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