ノン・デザイナーズ・アカデミア 〜Design for the rest of us に参加

25年前に書かれたデザインの入門書で、日本語版が出版されて20年になる「ノンデザイナーズ・デザインブック」。

20年経った今、書き直したらどうなるか、という特典PDFが話題になり、その内容を元にしたセミナーが開催されたので、参加してきました。

昔、読んだのはこの青い表紙のものでした。

改定されて4刷にもなってるんですね。

目次

ノン・デザイナーズ・アカデミア 〜Design for the rest of us

特典PDFに寄稿された著者のうち8名の方によるセミナー。

各セッションとも15分程度と短いものでしたが、PDFを読むだけでは分からない気づきがありました。

全部じっくり書くと数時間かかってしまいそうなので、取り急ぎ、以下、箇条書きまとめます。

トランプをモデルとした情報の整理

  • 情報についてはノンデザイナー側がプロ
  • 近接・反復・コントラスト・整列で情報を分類・整理
  • 分類した情報に強弱をつけると伝わりやすくなる

デザイン検討のロジック

  • そもそも誰のため、何のためのデザインか考える
  • 作りたいものを作るのではなく作るべきものを作る
  • 場合によってはwebは最低限、実店舗のデザインのほうが重要

レイアウトによる意味のコントロール

  • 写真の視線の向きを矢印に変えるなどアイコン化すると説明しやすい
  • レイアウトで意味や間、行動心理をコントロール
  • 感覚でやっているものを説明出来るようにする

ロゴデザインで確認すべき大事なこと

  • 生きてるロゴデザインはみんなが持ちたくなるようなロゴ
  • ロゴの経年劣化に注意
  • ガラッと変えるのではなく小さく変えるような最適化が重要

文字のジャンプ率とレイアウト

  • ジャンプ率も使いよう。大きいと読み飛ばして良いもの用、小さいものは熟読用。
  • 大見出し・小見出し・本文の距離は小見出しの役割で変わる
  • ホワイトスペースは理解促進のために必要

コントラストに不可欠なフォントのウエイト

  • デバイスのインストールフォントだけでもかなりのバリエーション作れる
  • 文章構造の理解のためにウエイトでコントラストつける
  • 装飾で頑張るのではなく、世界観にハマるフォントを選択

Canva デザイン制作はじめの一歩 デザインテンプレートの活用

  • 業務効率の一環としてテンプレートを使う
  • 余計は装飾は施さない
  • ソーシャル用の画像書き出し・調整が便利

わかりやすく美しい図の作り方

  • 言葉で伝えるより早くわかりやすく伝えるために図を使う
  • 意味がわかる×美しい が基本
  • 寂しくても余計な要素を入れない、意味ある空白もある

参考記事:
誰も教えてくれない「分かりやすく美しい図の作り方」超具体的な20のテクニック

デザイナーに頼もうとしたときの要件

  • 依頼する側でターゲット、課題、スケジュールは決める
  • 予算内でどこまで出来るか予算への理解・説明が大切
  • 課題の発見や第三者的意見求められることは多いがコンサル費取るべき

考えたこと

デザインというと、感覚的なものと思いがちで、「かっこよく」、「良い感じで」と言う曖昧な指示が多くなり、ふわっとしたものが出来てしまいます。

発注側もノンデザイナーズ・デザインブックのような入門書を読んでおき、基礎知識を入れておくと、話がスムーズに進むのかも知れません。

特典PDFの入手方法

  1. amazonなどでノンデザイナーズ・デザインブックを購入
  2. SNSで#ノンデザ20周年のタグ
  3. 応募フォームから送信

配布が終了する前に入手するのをオススメします。

まとめ

技術やマーケティング寄りのセミナー参加が多いのですが、久しぶりにデザイン寄りのセミナーを受けてみると、本では読んで知っていたけど、普段、忘れがちなことにも気づけました。

発注側でも受注側でも、感覚的になりがちな部分を言語化出来るように努めていきたいです。

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この記事を書いた人

ホームページの専門家。有限会社TY Planning取締役ウェブコンサルタント/ウェブデベロッパー/専門学校講師/上級ウェブ解析士。

2001年からウェブ業界に携わり、2002年に独立。2006年法人化。
ウェブデザインやコーディング、CMSなどの制作業務から、ウェブ解析、ウェブサイト構築・運用のコンサルテーション、広告運用代行など、ウェブに関する多様な要望に幅広く対応。
また、制作や集客だけではなく、運用・保守など全ての業務を俯瞰した視点での改善提案やアドバイザリーを行っています。
CSS NiteやWordCamp、BAU-YAなどのセミナーやイベントにも、多数登壇。企業研修やマンツーマンレッスン、ブログやSNS、YouTubeでの情報発信など、「ウェブを育てる」知識の教育活動にも意欲的に参加しています。

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