今まで迷惑メールフォルダに振り分けられていなかったメルマガのうち何種類かが突然、迷惑メール判定されていました。
特に、受信側で設定を変えた訳ではないので、Gmailのフィルタが強化されたのかなぁと思い、1週間ほど定点観測してみました。
メルマガを配信している方は、除外フィルターを作っていないメールアドレス宛にテスト送信してみたほうが良いかも知れません。
迷惑メールに振り分けられた原因
Gmailの迷惑メールフォルダに振り分けられたメールには、「このメールが [迷惑メール] に振り分けられた理由」というものが表示されます。
ここに表示されるものを観察すると何パターンかあるようです。
- このメッセージにはご注意ください。同様のメッセージが、個人情報を騙し取るのに使用されていました。信頼できる送信者でない限り、リンクをクリックしたり、個人情報を返信したりしないでください。
- (ドメイン名) のアドレスから送信されていますが、(ドメイン名) の認証テストに失敗しました。
- (ドメイン名)からの多数のメールが迷惑メールとして検出されています。
- Google の迷惑メール フィルタが検出したメッセージに類似しています。
- 迷惑メールで一般的に使用されるコンテンツが含まれています。
の5パターンが一週間で確認出来た、振り分けられた理由です。
以下でそれぞれの詳細を検証していきたいと思います。
このメッセージにはご注意ください
「このメッセージにはご注意ください。同様のメッセージが、個人情報を騙し取るのに使用されていました。信頼できる送信者でない限り、リンクをクリックしたり、個人情報を返信したりしないでください。」のメッセージは、赤背景で表示されていました。
明らかにスパムと分かる、サプリメント系の迷惑メールで、送信元のドメインもランダムに選んだ英数字というような形。
ちゃんとフィルターが効いてるんですね。
認証テストに失敗
「(ドメイン名) のアドレスから送信されていますが、(ドメイン名) の認証テストに失敗しました。」と表示されるもの。
SPFレコードなどの設定が間違っている可能性が高いです。
恐らく、何も設定しなくてもこのエラーは出ないケースがほとんどたと思うのですが、敢えて設定しているけど、設定が間違っていると思われます。
自分の送信したメルマガでこのエラーが出る場合、こちらのヘルプを参考に、設定を確認しましょう。
多数のメールが迷惑メールとして検出
「(ドメイン名)からの多数のメールが迷惑メールとして検出されています。」と表示されるもの。
これは、送信元に使っているメール配信サービスのドメイン、もしくは、送信元のメールアドレスのドメインから、スパムメールが大量に送信されているということです。
共用のメールサーバーだと、同じサーバーの利用者がスパムを大量送信すると、このフィルタに引っかかってしまいます。
これを防ぐには、
- 独自ドメインで配信出来るメール配信サービスを使う
- VPSなどの独自のIPアドレスで配信出来るサービスを使う
- 専用サーバーで配信する
- スパム送信を防ぐような取り組みをしているサービスを使う
といった対応が考えられます。
検出したメッセージに類似
これは何とも対策が立てにくい。
ユーザーの利用履歴などから判定しているようです。
数十通の迷惑メールフォルダに振り分けられたもので、原因かと思われるものは
- goo.glなどの短縮URLを記載している
- ものすごい長いURLが記載されている
あたりかと思ったら、同じようなものでも受信トレイに残るものもあり、推測が難しいです。
迷惑メールで一般的に使用されるコンテンツ
これも、はっきりした基準が公開されていないので、対策は立てにくい。
ただ、HTMLメールで多めに表示されている傾向がありました。
HTMLメールで、特定の文言が含まれるということも一つの原因っぽいですが、サンプル数が少なく、特定は出来ませんでした。
まとめ
Gmailの迷惑メールフィルタは受信者側では予め弾いてくれるので助かりますが、送信側としては困ります。
到達率を売りにしている配信サービスやメルマガスタンドもありますが、メールソフト、フリーメールによってもフィルタの基準が変わるので、送信側としては送りながらテストするしかない状況です。
- 色んなフリーメールや、メールソフトで、自分のメルマガをテスト受信する
- 乗り換えし易い、リストをエクスポート出来るメルマガ配信サービスを使う
- 迷惑メールに指定されないような内容のメールを書く
- メルマガ以外の告知手段を持つ
と言った点を、メルマガを発行している方、これから発行する方は注意したほうが良いでしょう。
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